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今の時代、どんな疑問もネットで検索すればすぐに答えが見つかります。しかし、「検索しても答えが出てこない未知の問題」に直面したとき、あなたはどうしますか?
今回は、GoogleやMicrosoftの入社試験でも採用されている思考法「フェルミ推定」をテーマに、変化の激しい時代を生き抜くための「数学的センス」と「論理的思考力」を解説します。
1. なぜ今、ビジネスに「数学的センス」が必要なのか?
経済産業省の報告書でも「これからの産業に欠かせない科学は、第1に数学、第2に数学、第3に数学」と言及されるほど、数学的思考の重要性が高まっています。
ここで言う「数学的センス」とは、計算が速いことではなく、以下の7つの力を指します。
- 情報整理力: 何が問題かを明確にする。
- 視点の多様化: 逆の視点や、別の立場から物事を見る。
- 具体化力: 具体的な例に置き換えて考える。
- 抽象化力: 共通点を見つけ、モデル化する。
- 分解力: 困難を小さく分ける(「困難は分割せよ」デカルト)。
- 変換力: 別の言葉や数値に言い換える。
- 説明力: プロセスを論理的に他者に伝える。
2. フェルミ推定とは「漠然とした正解」を導き出す技術
フェルミ推定とは、「日本に電信柱は何本あるか?」といった、一見見当もつかないような数量を、手元にあるわずかな知識と論理を組み合わせて概算することです。
- 起源: ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミに由来します。彼は爆風に舞うティッシュの動きから、爆弾の火薬量を推定したと言われる「見積もりの達人」でした。
- 目的: 正確な数字を当てることではなく、「どのような論理プロセスでその結論に至ったか」を証明することにあります。
- ケインズの名言: 経済学者ケインズは「正確に間違えるよりも、漠然と正しくありたい」と言いました。ビジネスの現場では、100%正確な遅いデータより、80%正しい素早い判断が求められるのです。
3. 【実践】日本国内の書籍の年間売上を推定してみよう
動画では、以下のステップで推定を行っています。
- 分解: 「人口 × 読書習慣のある人の割合 × 平均単価 × 年間購入冊数」という式を作る。
- 数値代入:
- 人口:1.2億人
- 読書習慣あり:70%
- 平均単価:1,000円
- 年間冊数:20冊
- 計算: 1.2億 × 0.7 × 1,000 × 20 = 1兆6,800億円
実際の市場規模(約1.6兆円)と驚くほど近い数値が導き出されました。桁さえ間違えなければ、大まかな判断材料として十分に機能します。
4. 日常の中に「数学的センス」を。
数学的な美しさには「対称性」「合理性」「意外性」「簡潔さ」の4つがあると言われます。
- 会議の資料に対称性(シンメトリー)を持たせる。
- 複雑な問題をシンプルな法則(本質)に落とし込む。
こうした意識を持つだけで、仕事の質や効率は劇的に向上します。
まとめ:考えることは「人間」にしかできない武器
哲学者パスカルは「人間は考える葦(あし)である」と言いました。AIが答えを提示してくれる時代だからこそ、「なぜそうなるのか?」を自分の頭で考え、プロセスを組み立てる力が、私たちの尊厳であり、唯一無二の価値になります。
フェルミ推定を日常に取り入れ、未知の難問を突破する「論理の鍵」を手に入れましょう。
詳細な解説は動画をチェック!
動画では、他にも「ドレークの方程式(宇宙人の数)」や「マイバッグの節約効果」など、面白い事例が詳しく解説されています。
【フェルミ推定とは何か?】GoogleやMicrosoftの入社試験でも話題!?自分の頭で論理的に思考する力を数学的センスで身につけろ! #フェルミ推定



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